パパみ~ぞのブログ

パパみ~ぞの映画と食を中心とした雑記ブログ

石川県山城温泉の「べにや無何有」さんは究極の癒しの空間でした

 

2017年5月20日(土)~21日(日)の週末、結婚20周年を記念して妻と旅行に出かけました。

 

2017年5月20日(土)

抜けるような快晴の中、中央自動車道諏訪ICから名神高速道路に進み、SAでの昼食をはさんで約4時間半で北陸自動車道を加賀ICで降りました。

 

粟津温泉の先にある「那谷寺」(「なやでら」だと思っていましたが「なたでら」なんですね)へ。以前から気になっていたパワースポットです。

 

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養老元年(717年)に泰澄法師が、岩窟に千手観音を安置したのが始まりとされる仏教寺院です。

 広い境内には、国重要文化財が立ち並び、本殿が岩窟内に作られていて、洞窟の中に祀られた大きな千手観音や、洞窟を母体にみたてた「胎内くぐり」、美しい岩山、三重塔や紅い橋など、見どころが沢山あります。

境内をめぐるうちにたいへん清々しい気持ちにました。

 

お隣の山城温泉へ移動します。

 

温泉街で九谷焼のお店を見つけて、九谷焼のとても良い夫婦湯呑があったので結婚20周年の記念に購入。

記念旅行の良い旅のお土産になりました。

 

いよいよ本日のお宿の「べにや無何有」さんへ。

 

フランスの「ルレ・エ・シャトー」をご存知でしょうか。1954年にフランスで設立された、ホテル・旅館の「ミシュラン」にあたるものです。

選ばれるには3年に1度の厳しい覆面調査をクリアしなければなりません。

「ルレ・エ・シャトー」に加盟していることが”一流のホテル・旅館の証”なのです。

日本の旅館で「ルレ・エ・シャトー」に選ばれている旅館は7つしかありません。

「べにや無何有」さんはその一つです。

 

山代温泉 べにや無何有 - 余白のような時間

 

駐車場に車を停めるや、中から宿の方々が出てこられて、荷物を運んだりチェックインの手伝いをして下さいます。

 

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エントランスで夫婦ならんで写真を撮っていただきました。

 

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ロビーでとても美味しいリンゴジュースをいただきながらチェックイン。

 

ロビーから一番近い和室の案内されました。

窓から見える庭園の木々の緑がとても美しい。

 

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バルコニーに出てみると、目の前の広大な庭園もべにや無何有さんの敷地で、遊歩道が整備され、目の前には茶室があります。

  

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目の前の美しい木々を眺めながら、しばしゆったり寛ぎました。

やがて、部屋付き露天風呂に入ってみることにしました。

 

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部屋付き露天風呂からも目の前の木々の緑がとてもきれいに見えて、聞こえるのは小鳥の声だけ。すごく心が癒されます。

しばらく、部屋付き露天風呂でゆっくり寛いでから、浴衣を着て、大浴場にもいってみることにしました。

 

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大浴場はそんなに大きくはありませんが、木々の緑に面した露天風呂からの風景に、これまたとても癒されます。
部屋付き露天風呂と大浴場ですっかり温泉に心を癒されました。

 

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入浴の後、遊歩道の整備された庭園の中を妻と散歩してみました。

小鳥のさえずりしか聞こえず、こんな散歩もまた心癒されます。

 

やがて夕食の時間に。
ロビーの2階にある食事処「懐石方林ダイニング」へ。

 

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食事処は個室ではなく、欧米のレストランのようにダイニングで他の宿泊客と一緒にテーブルにつくスタイルです。
席に案内されます。

 

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これが今日の献立です。
「金沢鮨懐石」というコースを事前にお伝えしていました。
前肴は岩牡蠣と毛ガニから選択とのことだったので岩牡蠣を選択しました。

妻に日本酒を選んでもらって、まず「獅子の里 超辛純米酒」で乾杯。

 

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べにや無何有さんではお酒を錫の酒器に入れて供してくださいます。
錫の酒器はお酒の雑味を除き、まろやかな味わいにしてくれるのだそうです。
「獅子の里」はさわやかでみずみずしく、アペリティフには好適。確かに超辛純米酒なのにとげとげしくなくまろやかに感じました。

 

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先付 夏野菜のミルフィーユ(焼き茄子、オクラ、枝豆、パプリカ、長葱、隠元豆、ヤングコーン、トマト、椎茸)
これは仏料理のラタトゥイユのようでした。それぞれの野菜の味が良く生かされていてとても美味しい。

 

べにや無何有さんでは給仕をしていただける方がとてもお料理のことをよくご存じで、一つ一つの食材の産地とか、特徴とかをお料理ごとにさりげなく説明してくださり、とても参考になり、美味しくいただけます。

 

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前肴 岩牡蠣
口に入れるとびっくりするほどクリーミーで海の香たっぷりで美味です。

 

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 「天狗の舞 大吟醸」を追加注文。
 「天狗舞」はキレがある上にしっかりした味と香りが何とも美味しく料理にも合います。

 

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椀 加賀太胡瓜のスープ(蛤、海老、白木耳、クコの実、加賀蓮根餅)
加賀太胡瓜を器にした面白いスープ。淡泊ながらたいへん味わい深いスープです。加賀蓮根餅にスープの味が沁みて美味しい。

 

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寿司 本来は梅貝と白海老ですが、生の海老が苦手な妻のために八目、石鯛、金目鯛のちまき寿司に変えてくださいました。
八目も石鯛も淡泊な中にしっかりした旨みが感じられます。金目鯛のちまき寿司ははじめて食しましたが金目鯛の旨みが上手に活かされていました。

 

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向付 鮪、北寄貝、平目雲丹包み
鮪は中トロでしょうか。口の中で融けてしまいました。美味。北寄貝はコリコリした歯応えの中に旨みが広がります。平目雲丹包みは平目の新しい食し方を教えていただきました。とても美味でした。

 

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焼き物 庄川峡若鮎炭火焼 たで酢
籠の中に焼かれた若鮎が入っています。小さな身ですが、たで酢を付けていただくとたいへん美味。

 

(すみません。美味しお料理に夢中でこれだけ写真撮り忘れました。)
寿司 牡丹海老 〆鯖
牡丹海老は優しい甘みが、〆鯖は〆た酢のキツさを全く感じさせない美味な味わでした。

 

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中皿 野菜たき合わせ(里芋、菅牛蒡、加賀蓮根、小茄子、春菊)
こちらは、繊細な味付けの中からそれぞれの加賀の旬の野菜の旨みが感じられました。

 

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強肴 能登牛山椒焼き(万願寺唐辛子、ズッキーニ)
能登牛のフィレ肉とのことでしたが、大きさは5cm四方くらいで小さいのですが、驚くほど柔らかい上に牛肉の旨みが口の中に溢れてきて大満足でした。
付け合わせの万願寺唐辛子、ズッキーニも美味。

 

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寿司 鮪、のど黒、金目鯛、雲丹
口の中に旨みが広がった後融けてしまう鮪、しっかりした旨みの金目鯛、皮が少し香ばしく焙られて余計に白身の旨みが引き立ったのど黒、そして上品な甘みが感じられた雲丹。どれもとても美味でした。

 

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食後 アーモンドアイス
最後を締めるには最高の美味なアイスクリームでした。

 

出していただいたものがいずれもたいへん美味。給仕してくださった方々の対応も素晴らしく、心から満足してレストランを後にしました。

 

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部屋に戻ると、布団が敷かれ、お夜食の海苔巻(紫蘇)や冷水が用意されていました

もう一度大浴場で温泉を楽しみ、休みました。

 

2017年05月21日(日)

起床して、8:00からの朝食まで余裕があったので、みたび大浴場へ。
朝の木々の緑に面した露天風呂もなかなか良い雰囲気でした。

 

朝食は一律8:00から。夕食をいただいたのと同じ「懐石方林ダイニング」へ。

 

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窓からの風景も素敵です。

昨夜朝食は和食と洋食のどちらかと聞かれ、和食を選んでありました。

 

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こちらが朝食のメニューです。

 

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冒頭にフルーツと、フレッシュジュースが出されます。このフレッシュジュースが驚くほど美味しい。
あまりの美味しさに、写真に写っているオレンジ以外に大葉のジュースなど全種類を持ってきていただき、美味しくいただきました。

 

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これが朝食のメニューが揃ったところ。
写真に写っていませんが、ごはんは土鍋で炊いた炊き立てのものを土鍋ごと持ってきてくださるのですが、このご飯がとても美味。
そして、温泉カレイの炭火焼、釣り鱈子の炭火焼、ちりめん山椒、焼海苔、だし巻き卵などなどお料理がこれまたどれも美味しくて、ご飯がどんどん進みます。

 

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食後のブレンドコーヒーも香り高くてたいへん美味でした。

 

お部屋に戻ってゆったり寛いで、10:00頃チェックアウト。

 

駐車場まで女将さんはじめみなさんでお見送りいただき、宿を後にしました。

 

「べにや無何有」さんはなかなか予約がとれない中、偶然この週末にお世話になることができました。

いっさいの喧噪から隔絶された自然の中で、お部屋も、お風呂も、お食事もたいへんすばらしいものでした。

そして、従業員のみなさまに温かく見送られて車を走らせながら気づきました。

この宿を「究極の癒しの空間」にしているのは、単にお部屋やお料理だけなのではなくて、「べにや無何有」さんの従業員のみなさまお一人一人の心のこもったサービスなのだと。

 

たいへん素晴らしい結婚20周年記念旅行になりました。ありがとうございました。

 

帰途は、金沢に回って金沢21世紀美術館で池田学展を楽しみ、東茶屋街のお寿司屋さんでおつまみとお寿司を楽しんで帰りました。(別記事でご紹介します)