「大信州手いっぱいの会 平成29年 in 松本」に参加してきました
大信州酒造さんは明治21年創業の長野県松本市島内にある酒造メーカーさんです。
大信州酒造さんは、以下のような拘りの酒造りにより、今、国内ばかりか海外でも注目を集める酒造メーカーさんなのです。
1.主な原料米である長野県産酒造好適米「ひとごこち」と「金紋錦」をはじめ、原料米はすべて契約農家で造ったお米を使われています。
2.北アルプスの山々に降り積もった雪がやがて解け、長い年月地中を巡って再び地上に現れた伏流水を仕込水に使われています。この仕込水の柔らかい口当たり、きめ細やかな舌触りが大信州の隠し味とのことです。
3.精米はすべて自社精米で行なわれています。
4.洗米はすべて丁寧に手洗いで行なわれています。
5.原料米を手作業で蒸し上げる工程に徹底的に拘り、手間暇かけた人の手による丁寧な酒造りを貫かれています。
6.お酒はすべて無濾過原酒で加水せず、通常タンクで貯蔵するところを瓶詰め状態で冷蔵貯蔵されています。
7.和を以て貴と為すを蔵のモットーとされ、皆が心を一つにして、和やかに酒造りをすることに努められています。
8.良いお酒ができるように、仕込み蔵にモーツアルトを流されているそうです。
毎年ロンドンで行われる「世界で最も大きな影響力を持つ」といわれる世界最大規模のワイン品評会、「IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)」において、大信州酒造さんは2008年以降純米吟醸・純米大吟醸部門で毎年数々の賞を受賞され続けています。
2017年のIWCでも、以下の銘柄が純米吟醸酒部門のトロフィーとゴールドメダルを受賞されています。
<2017IWC純米吟醸酒部門トロフィー受賞>
・「大信州 N.A.C. ひとごこち」
<2017IWC純米吟醸酒部門ゴールドメダル受賞>
・「大信州 N.A.C. ひとごこち」
・「大信州 手の内 純米吟醸」
この大信州酒造さんが2011年から始められたのが、大信州酒造さんの自慢の銘酒のひとつひとつをゆっくりと食事をしながら愉しむ催しである「手いっぱいの会」です。
今年で7回目の開催になる「大信州手いっぱいの会 in 松本」に、私の職場の元上司で公私にわたりたいへんお世話になっている方が早々に予約をして下さり、ご一緒させていただけることになりました。大信州はじめ、全国の銘酒にたいへん造詣の深い方です。
その方のご予約のおかげで、一昨年、昨年に続き、3回目の参加になります。
こちらが「大信州手いっぱいの会 平成29年 in 松本」のご案内です。
定員100名があっという間に申込み先着満員となってしまうそうです。
18:30の開会を前に18:00過ぎにホテルブエナビスタに到着。
こちらが2Fに設けられた会場受付です。
大信州酒造2代目社長の田中隆一社長(一番奥の法被姿の方です)がゲストを一人一人出迎えられています。
こちらが会場入り口です。
入り口で本日の「ウェルカムドリンク」の「大信州 手いっぱい」のシェリーグラスが手渡されます。
会場内はこんな感じです。
定員100名のゲストの方で会場は満席です。
こちらが座席に配られた本日の出品酒リストです。
今年は、先頭の「大信州 手いっぱい」から最後の「みぞれりんご梅酒」まで、7銘柄が供されます。
そして、こちらがホテルブエナビスタから供されるお料理の御献立です。
ホテルブエナビスタの料理長さんがここで登壇され、「大信州酒造さんから提供された酒粕などをふんだんに使って腕を振るったのでぜひ料理も楽しんで欲しい」と挨拶されました。
いよいよ「手いっぱいの会」の開会です。
例年だと田中社長が登壇され、開会のご挨拶をされるのですが、今年は醸造の責任者の方がご挨拶をされました。
そして、ゲストの代表の方の乾杯のご発声で、ウェルカムドリンクの「大信州 手いっぱい」で乾杯し、開会となりました。
こちらがウェルカムドリンクの「大信州 手いっぱい」です。フレッシュな香りと共に力強い味わいがあります。
こちらは「前菜」の自家製冷奴、寄せ金糸瓜、烏賊きゅうり、本山葵粕漬けです。
どれも「大信州 手いっぱい」に合う格好の前菜でしたが、特に、山葵漬けには目のない自分には、大信州の酒粕がたっぷり使われた本山葵粕漬けが一番うれしい酒肴でした。
そして、右手前にあるのが「小菓子」の酒粕煎餅です。
素朴ながら酒粕の香りが豊かに感じられてこれもまた美味しかったです。
会場のテーブルには大信州の仕込水が自由にいただけるよう置かれています。
北アルプスの山々に降り積もった雪がやがて解け、長い年月地中を巡って再び地上に現れた伏流水とのことです。
この仕込水の柔らかい口当たり、きめ細やかな舌触りが大信州の隠し味とのこと。
微かに甘みを感じるたいへん美味しいお水です。
ここで出品酒リストの2番目「大信州 N.A.C. ひとごこち」のご紹介です。
2017年のIWCで純米吟醸酒部門のトロフィーとゴールドメダルを受賞された銘柄です。
各ゲストのカップにお酒が注がれます。
契約栽培米「ひとごこち」を使って、「究極の食中酒」をめざして造られた純米吟醸酒とのこと。
キリッとした口当たりの後に豊かな味わいが口いっぱいに広がります。
「御椀」が供されました。鱸の潮汁です。
淡白ながらも鱸の上品な旨味が感じられました。
ここで、ミス日本酒の代表の大西さんと、ミス日本酒2017グランプリの田中梨乃さんが登壇されました。
ミス日本酒は、日本酒と日本文化の魅力を国内外に発信するアンバサダーとして、外務省、農林水産省、国税庁、観光庁、日本酒造組合中央会等の後援のもと2013年9月よりスタートし、日本酒を切り口とした日本の食・日本文化の啓発、日本への観光誘致活動を世界各国に対して年間400件以上行っているとのこと。
870名の中から見事にミス日本酒2017グランプリに輝いた田中梨乃さんはすでに香港などで日本酒紹介の活動を開始されているとか。
「向附」が供されます。生鮪、かんぱち、活〆鯛です。
どれも、新鮮で旨みの感じられるお造りで、「ひとごこち」によく合います。
ここで出品酒リストの3番目「大信州 N.A.C. 金門錦」のご紹介です。
契約栽培米「ひとごこち」を使って、「究極の食中酒」をめざして造られた純米大吟醸酒とのこと。
今日の出品酒の中では一番切れがあり、それでいながら豊かな旨味も感じられる味わいでした。
ここで「焼物」が供されます。白馬豚の酒粕漬け焼きとのこと。
酒粕の豊かな香りと柔らかい豚の旨みがマッチしてたいへんおいしい。
ここで出品酒リストの4番目「大信州 花宙(はなそら) 純米吟醸」のご紹介です。
この銘柄のラベルを描かれた越ちひろさんも登壇され、田中社長から越ちひろさんにラベルのデザインを依頼されるに至った経緯や、数々お店の壁画や病院の待合室の壁画など幅広く活躍される越ちひろさんの活動内容のご紹介がありました。
「花宙(はなそら)」は複雑な香りの入り混じる味わい豊かなお酒という印象でした。
「煮物」が供されます。大根と牛バラ煮込みです。
よく煮含められた、大信州に合う、味わい深いお料理でした。
「揚物」も供されます。五色霰(あられ)揚げの海老、帆立、常念茸です。
五色の霰(あられ)が香ばしく、見た目にも楽しい揚物でした。
ここで出品酒リストの5番目「大信州 手の内生詰」のご紹介です。
大信州の生酒の風合いをそのまま瓶詰めしたいという社員の方の思い詰まった銘柄とか。
2017IWCで、見事に純米吟醸酒部門ゴールドメダルを受賞されました。
確かに今日の出品酒の中では一番豊かな香りが感じられました。
いよいよ本日の出品酒リストの6番目「香月 神寿(かむじゅ) 平成28年酒造年度」のご紹介です。
こちらの「香月 神寿(かむじゅ)」という銘柄、何と一升30,000円なのだとか。
「大信州が作ることの出来る究極の純米大吟醸」とのことでした。
今日供された銘柄の中で、もっとも上品な香りと、それでいて、いつまでも旨みが続く余韻のある味わいでした。
味わうことに夢中でこれだけ平盃にて供された写真を撮り損ねました。
ここで「食事」が供されます。鮪茶漬けです。
胡麻の風味がとても効いていてたいへん美味しくいただきました。
ここで出品酒リストのラスト「大信州 樹一本 みぞれりんご梅酒」のご紹介です。
「甘味」の「梅酒ゼリー寄せ」も供されました。
純米吟醸仕込みの梅酒と1本の木になったサンふじを丸ごとすりおろして合わせたのだとか。りんごの甘さと酸っぱさがマッチしたたいへんまろやかな甘みの梅酒でした。
梅酒ゼリー寄せも美味しかった。
最後に田中社長が登壇され、ご挨拶され、「手いっぱいの会」はお開きに。
今年もたいへん楽しく味わい深い「手いっぱいの会」でした。
大信州酒造のみなさま、ありがとうございました。
そして、早々に予約をして下さり、ご一緒させていただいた元上司の方にも深く感謝です。
暑い夏こそいただきたい「麺王 零」さんの「みそタンタン麺」
2017年6月3日と6月17日にご紹介した長野県茅野市の「麺王 零」さんにまた妻とやってきました。
長野県茅野市「麺王 零」さんの「煮干しそば」は究極の癒しラーメンです - パパみ~ぞのブログ
深みある美味しさでした「麺王 零」さんの「カレーチーズラーメン」 - パパみ~ぞのブログ
11:30の開店前に着いたのですが、早くも3組のお客様がいらしていて、4番目の入店になりました。
このところ、梅雨の合間の猛暑が続いていて、茅野市と言えども連日の暑さに参っていました。
この暑さに思わず「ごま冷し」にしたいところですが、あえて私は「みそタンタン麺(並)」750円に煮卵100円にしました。
妻はいつもの「煮干しそば並」490円に同じく煮卵100円です。
席に座って食券を出すと、「みそタンタンは濃厚にしますか?普通にしますか?」と聞かれます。
「濃厚」でお願いしました。
メニューを見ると、「信州味噌に野菜を練りこみ熟成させた個性あふれるオリジナル味噌だれ」とあります。
「熟成させた」というキャッチフレーズに期待が高まります。
やがて運ばれてきました。
「みそタンタン麺(並)」750円と煮卵100円。
具はもやし、生のキャベツ、ワカメに、いつもの大ぶりのチャーシューです。真ん中に糸唐辛子が飾られています。
まずスープからいただきました。まろやかな味噌の香りと共にコクと旨みの感じられるとても深みのある美味しいスープです。
「信州味噌に野菜を練りこみ熟成させた個性あふれるオリジナル味噌だれ」をここの「豚そば」の濃厚な豚骨スープと合わせて見事に融合させているのかなと思いました。
糸唐辛子が飾られていますが、辛みはほとんど感じません。
麺は中太麺です。シコシコと少し固めに茹でられていますが、このスープと具にはちょうどいいと思いました。
そして、いつものこのチャーシュー。ほどよい柔らかさ加減でと絶妙な味付けで、この味噌スープにもとてもよく合います。
煮卵です。ここの煮卵は箸を入れると黄身があふれ出すものではなく、やや固めに茹でられていますが、その分、よく味がしみていて美味しいです。
今日も完食しました。スープの最後の一口までとても美味しい「みそタンタン」でした。
こういう暑い日には、かえってこの「みそタンタン麺」をふーふー額に汗しながらいただいて、スタミナをつけるのもいいかなと思いました。
ありがとうございました。また来ます。
★お店の情報です★
店名 麺王 零
住所 長野県茅野市ちの328-5
電話番号 0266-72-6888
営業時間 11:30~15:00、17:30~21:45(LO)
定休日 月曜(祝日の場合は翌火曜)
席数 30席
駐車場 7台
SF映画だけど「贖罪」の難しさをきちんと描いた秀逸な映画「アナザー・プラネット」
「アナザー・プラネット」という映画をご存知でしょうか。
2011年のアメリカ映画ですが、日本では劇場未公開だったとのこと。
現在は、ブルーレイなどで鑑賞可能です。
主人公のローダは幼い頃から木星に魅せられ、天文学者を夢見る17歳。
彼女は17歳でMITに合格する秀才で、人生は順風満帆です。
まさにこれからという矢先、パーティーで酒を飲んで帰る途中、夜空に「見たこともない星」を見つけて気を取られ、信号待ちをしていた1台の車に激突し、彼女の人生は一変します。
「見たこともない星」とは、実は地球にそっくりな星で、大空に「第二の地球」が突然現れたと巷で大きなニュースになっていたのです。
相手の車の著名な音楽家であったジョンは一命をとりとめたものの、妊娠中の妻と幼い男の子の3人もの命を奪ってしまう痛ましい結果になってしまいます。
ローダは事故後刑務所に入り、4年間服役。夢見た天文学者への道は閉ざされます。
刑期を終えたローダは、優秀な彼女の能力を活かせる職をあえて断り、人と関わらずに済む清掃員の仕事を選びます。
そして、自ら犯した罪の深さに日々苛まれながら、黙々と職場の高校の校舎の掃除に没頭します。
やがて、偶然、ローダは事故現場を再度訪れた時に、ジョンが事故現場に立ち寄り、幼かった男の子への贈り物をいまだに置き続けているのを目撃します。
そして、ローダはジョンに謝罪をするために勇気を振り絞って彼の家を訪ねるのですが、一切の謝罪の言葉を言いだせないまま、清掃業者だと嘘をついてしまい、定期的にジョンの家を掃除することになります。
最愛の妻子を亡くしたジョンは、酒浸りの荒んだ生活をしており、家の中も荒れ放題です。
ローダは、定期的にジョンの家を掃除するうちに、そんなジョンを少しでも助けたいと考えるようになります。
そうして、二人は、ゲームをする機会があったり、食事をしたり、徐々に交流を深めていきます。
荒んでいたジョンの心は徐々にローダによって癒され、やがて二人は男女の関係に。
その頃、空に浮かぶ「第二の地球」へ行こうというプロジェクトが企画され、渡航希望者が一般からも募集されます。
ローダは4年間の刑期を終えて間もなく、これに応募していたのですが、見事に選ばれ、渡航チケットを手に入れます。
地球にそっくりな「第二の地球」には「もう一人の自分」がいるらしいということが科学者の検証でわかり始めています。
「第二の地球」へ行くことを告げにジョンの家を訪れたローダは、行かないでくれと懇願するジョンに、ついに自分が事故の加害者だということを話し始めます。
ジョンはあまりの真実に驚愕し、しかし、愛し始めていたローダに向かって「今すぐに出ていけ!!」と怒鳴りつけざるを得ません。
取り返しのつかないほどの傷を負わせた側と、負わされた側。
なじられて、拒否されて、追い出されて、ローダもジョンも双方がひどく傷つく結果になってしまいました。
そんな中、ローダはある決心をして再びジョンの家を訪れます。
その決心とは、「もう一つの地球への渡航チケット」をジョンに譲ること。
実はローダは、二つの地球は「ある地点」まではそっくりだったが、互いの存在に気づき、干渉し始めた瞬間に道が分かれた、という仮説を耳にしていました。
そして、ローダは考えたのです。
事故が起こった時点では、もう一つの地球が発見されていた。
だとすれば、「第二の地球」ではあの事故は起きず、ジョンの妻子は生きているかもしれない。
自分が「渡航チケット」をジョンに譲れば、ジョンは「第二の地球」で妻子に会えるかもしれない。
それが彼女の考えた最後の「贖罪」の形でした。
再びジョンの家を訪れたローダがそっと置いていった「渡航チケット」の意味をジョンは理解し、そして受け入れます。
4ヵ月後、訓練を終えてジョンは「第2の地球」へと旅立っていきました。
そして、ラスト、あてもなく歩いていたローダは、ふと、前から微笑みかける「第2の地球」から訪ねてきたローダに気付きます。
「第2の地球」のローダが自分を訪ねてきたのはなぜ?
ジョンは「第二の地球」で妻子に本当に会えたの?
非常にいろいろな疑問を観るものに残しながら、映画はここで終わります。
この映画、大空に「第2の地球」が現れるというSF映画のシチュエーションを使いながら、実は普遍的な人生の真実を実にしみじみと描いています。
それは、「罪を犯してしまったのなら、その罪から、自分自身から逃げることはできない。罪と正面から向き合って生きるしかない」ということ。
その普遍的な真実を、このような奇抜なSF映画のシチュエーションと、淡々と静かに描かれる物語によって、観客に見事に訴えかけてきた秀逸な映画でした。
もし未見の方はぜひご鑑賞あれ。
深みある美味しさでした「麺王 零」さんの「カレーチーズラーメン」
2017年6月3日にご紹介した長野県茅野市の「麺王 零」さんにまた妻とやってきました。
長野県茅野市「麺王 零」さんの「煮干しそば」は究極の癒しラーメンです - パパみ~ぞのブログ
11:30の開店前に着いて一番乗りです。
前回来た時、券売機で発見してしまったんです。
メニューにはのっていない「カレーチーズラーメン」を。
カレーとチーズのラーメン???
そりゃ次回はチャレンジしなくちゃということでおじゃましました。
ちなみに、券売機の下のほうにはメニューにはのっていない「塩ラーメン並」700円、「塩ラーメン大」800円、「ごま冷やし並」750円なんてのもあって、ずいぶん「麺王 零」さんには来ているのに気付きませんでした。これもぜひ次回チャレンジしたいです。
私がこの「カレーチーズラーメン」800円にチャレンジ。妻は前回ご紹介の「煮干しそば並」490円、それに二人で「ぶためし小」180円をシェアします。
お水をいただきながら待っていると、やがて、カレーの凄く良い香り店内にさ~と漂いました。
おそらく、カレーのスパイスを炒めているのでしょう。
ああ、待ち遠しい。
やがて運ばれてきました。
「カレーチーズラーメン」800円
丼全体に粉チーズが振りかけられていて、真ん中に糸唐辛子が飾られています。
それと「ぶためし小」180円。
まずスープからいただきました。スパイシーな香りがしながらもカレーのコクと旨みの出ているとても美味しいスープです。
炒めたカレースパイスをここの「豚そば」の濃厚な豚骨スープで割っているのかなと思いました。
辛みはほとんど感じません。
上にのっている具を持ち上げてみると、キャベツともやしと豚肉を炒めたものが丼全体にのっていて、その上から粉チーズが振りかけられています。
いただいてみると、カレースープと粉チーズがからんでとても美味しい。
麺は中太麺です。少し固めに茹でられていますが、このスープと具にはちょうどいいと思いました。
食べ進めて、最後はカレースープを「肉めし小」に注いでいただきました。
うん!! カレーチーズリゾットみたいで、これも美味しいです!!
今日も完食しました。最後は額に汗が。そんなに辛みは感じなかったのですが、結構スパシーだったのですね。
すごく期待して初めていただいた「麺王 零」さんの「カレーチーズラーメン」。
期待通り、スパイシーな中にもカレーのコクと旨みがよく出た、深みある美味しさのラーメンでした。
「ぶためし」と一緒にオーダーしてカレーチーズリゾットにされるのもお薦めです。
ありがとうございました。また来ます。
★お店の情報です★
店名 麺王 零
住所 長野県茅野市ちの328-5
電話番号 0266-72-6888
営業時間 11:30~15:00、17:30~21:45(LO)
定休日 月曜(祝日の場合は翌火曜)
席数 30席
駐車場 7台
高倉健さんが本当にローカル線の駅長さんにしか見えなかった「鉄道員(ぽっぽや)」
浅田次郎さんの短編小説「鉄道員(ぽっぽや)」を降旗康男さんが監督し、故・高倉健さんが主演して映画化した1999年の日本映画「鉄道員(ぽっぽや)」を紹介させてください。
大好きな故・高倉健さんの出演映画の中でももっとも好きな映画のひとつです。
★ご注意★
ご紹介の都合上、内容が映画の種明かしにも触れています。恐れ入りますが、ご自身のご判断でお読みください。
主人公の佐藤乙松(おとまつ)は、北海道の廃止寸前のローカル線「幌舞線(ほろまいせん)」の終着駅・幌舞駅の駅長です。
鉄道員一筋に生きてきた彼も定年退職の年を迎えており、また同時に彼の勤める幌舞駅も、路線とともに廃止されることになっています。
乙松はこれまで鉄道員一筋に生きてきました。何よりも仕事を大切にし、そして部下や同僚を気遣い、「乙松さん」と慕われています。
乙松には家族がいません。
乙松には静枝(大竹しのぶ)という妻がいたのですが、元々身体が弱く、いまから2年ほど前に病気で亡くなってしまいました。
妻が亡くなる日、乙松は仕事から離れられず、妻の最期を看取ってやることができませんでした。
また、乙松と静枝の間には結婚後17年を経てようやく授かった雪子という一人娘がいたのですが、生後わずか数ヶ月で病死してしまいました。
そして、大切な一人娘の雪子が亡くなる日も、乙松は仕事から離れることができず、娘の最期を看取ってあげられませんでした。
乙松は仕事を優先するあまり、妻静枝の最期も、一人娘雪子の最期も仕事から離れられず看取ってあげられなかったのです。
正月に、一人暮らしの乙松のために、同僚の杉浦仙次(小林稔侍)がご馳走と酒をもって来てくれます。
杉浦は幌舞線の機関士などで乙松とは長年苦労を共にし、乙松とは互いに"乙さん"、"仙ちゃん"と呼び合う仲です。
杉浦今や幌舞線のターミナル駅である美寄駅長に昇進しています。
退職後はトマムのホテルへJRのコネで天下りすることになっていて、乙松にも一緒にトマムのホテルへ行こうと誘います。
(この杉浦仙次を演じている小林稔侍は、映画人生で故・高倉健さんと長いキャリアを共に歩みました。それだけに実に二人のやり取りが素晴らしいです。)
でも、乙松は首を縦に振りません。鉄道員(ぽっぽや)でなくなった自分など想像できなかったからです。
やがて、駅の業務をこなす乙松のもとへ、小さな女の子(山田さくや)が姿を見せます。
正月休みを使ってここまでやって来たのだと話した女の子は、帰り際に人形を駅に忘れていってしまいます。
最近あまり見かけないその人形は、生前の雪子に自分があげた人形とそっくりだったのを乙松は思い出します。
午後になって、その女の子の姉だと言う小学校6年生の少女(谷口紗耶香)が、人形を取りにきたと駅を訪れます。
人見知りしない彼女は、不器用な乙松にも親しげに話しかけ、そして彼の頬にキスをして帰っていきます。
また顔を見に来ていた杉浦に、そのことを話すと相手は雪女かと茶化されてしまいます。
杉浦も帰り、また一人になった駅へ、今度は高校生くらいの少女(広末涼子)が現れ乙松に声をかけます。
「また姉さんかい」と聞く乙松に、自分たちは近所に住む寺の住職の孫だと彼女は話します。
「鉄道が好きなの」と話す少女は本当に鉄道が好きらしく、二人は誰も来ない駅舎で楽しく会話を弾ませます。
更に少女は、乙松が業務のために出ていた間に、乙松のために鍋まで作ってくれます。
少女が作ってくれた鍋をすすって、乙松は感極まり、少女に「もういつ死んでもいいと」まで言って喜びます。
そこへ電話がかかってきて出てみると、寺の住職からの電話です。
そこで住職から「孫は帰って来てない」と告げられ乙松は驚きます。
電話を置き、振り返って、改めて少女の顔を見た乙松は、人形を忘れた女の子や6年生の少女にも感じていた既視感に確信を持ちます。
乙松の「ゆっこ(雪子)か?」という問いかけに、少女(雪子)は笑ってうなずきます。
死んだ雪子が幽霊となって、17年で成長していく姿を見せに来てくれたのです。
乙松はただ涙を流して、雪子を強く抱きしめます。そして、雪子もやさしく微笑んで抱きしめ返してくれるのでした。
乙松は、17年前に死に目にあえずにいた娘への長年の後悔の気持ちが、雪のように溶けていくのを感じました。
翌朝、冷たくなった乙松の亡骸が幌舞駅のホームで発見されました。
この終盤の乙松(故・高倉健さん)と雪子(広末涼子)のやり取りと、乙松がすべてを理解していくシーケンスは、本当に涙無しには見続けられません。
故・高倉健さんが本当に妻と大切な一人娘を亡くしたことを悔やむローカル線の駅長さんにしか見えない、素晴らしい映画でした。
未見の方はぜひご鑑賞ください。
ラストシーンのトム・ハンクスの微笑みが最高にチャーミングなサバイバル映画「キャスト・アウェイ」
2000年のトム・ハンクス主演のアメリカ映画「キャスト・アウェイ」を紹介させてください。
この映画は、1994年の『フォレスト・ガンプ/一期一会』以来、ロバート・ゼメキス監督とトム・ハンクスが組んだ2作目となります。
無人島に流れ着いてしまった男の4年間にも及ぶサバイバルを描いた映画です。
主役のトム・ハンクスは、無人島での厳しい食生活で痩せてしまう主人公を演じるために22.7kgも減量したのだそうです。
彼はこの入魂の演技により、第58回ゴールデングローブ賞では主演男優賞(ドラマ部門)を受賞し、第73回アカデミー賞でも主演男優賞にノミネートされましたが、惜しくも受賞は逃しました。
トム・ハンクス演ずるチャック・ノーランドは、有名な物流会社FedEx(フェデックス)のシステムエンジニアです。
物流効率向上のために世界中を飛び回るチャックですが、彼にはテネシー州のメンフィスに長年付き合っており結婚も意識するケリー(ヘレン・ハント)がいます。
クリスマスパーティーの最中にマレーシアでのトラブル解決のために呼び出されてしまったチャックは、空港での別れ際に、大晦日には戻って必ず一緒に過ごからと約束して旅立ちます。
ところが、チャックの乗った貨物機は悪天候で太平洋に墜落しまいます。
なんとか救命ボートにしがみ付いて嵐に耐えたチャックは、とある無人島に漂着します。
島には動物は皆無で、ただココヤシが生えているだけです。島の近くを通る船もありませんでした。
この島は浜から数百メートル離れた沖を高波に囲まれていて、チャックは一度救命ボートで脱出を試みますが、高波にはあえなくひっくり返されてしまいます
ここで長期のサバイバルを覚悟したチャックは、回収していた積荷を、天使の羽根のロゴが描かれた箱だけは除いて開封します。
天使の羽根のロゴの箱は、チャックにとって、いつか必ず帰ることができるという希望のシンボルだったからです。
開封した荷物を使って食料の確保をはかります。
しかし、とにかく火を熾すことが絶対必要だと考え、火を熾すことを試みるのですが、なかなか火は熾きず、手のひらに怪我を負ってしまいます。
自棄になったチャックは積荷の中にあったウィルソン製のバレーボールを放り投げます。
そのバレーボールに付いた血が人の顔のように見えたチャックは目や口を書き込み、これ以降「ウィルソン」と名付けて話し相手にするようになります。
この「ウィルソン」はチャックにとって島での唯一の話し相手としてやがてなくてはならない存在になっていきます。
やがて火を熾すことができ、食料の確保にも成功します。
そして時が流れます。映画では4年後が描かれます。
チャックは離れた場所から銛で魚を仕留められるほどに、島での生存に適応しています。
この4年の間に自殺も考えたチャックですが、唯一の話し相手である「ウィルソン」の存在と、ケリーへの思いだけを支えに生きてきたのです。
やがて、流れ着いた仮設トイレを改造して帆をもった筏を作れば、越えられなかった高波を越えられるのではないかと思いつきます。
準備と整えたチャックは、いよいよ脱出の日、潮や風が沖向きに変わったタイミングを逃さず、脱出を決行します。
荷物は親友「ウィルソン」と、唯一開封しなかった天使の羽根のロゴの箱です。
そして、何とか高波を乗り越えることに成功、ついに島を脱出します。
しかし広大な太平洋の真ん中で、何日漂流しても船に遭遇する気配はありません。
やがて激しい嵐に帆が飛ばされて、壊れた筏から親友の「ウィルソン」まで流されてしまいます。
チャックは何とか親友の「ウィルソン」の救出を試みますが空しく流れて行ってしまいます。
親友「ウィルソン」を失って子供のように泣きじゃくるチャック。
このシーンでは、私たち観客も彼と一緒になって深く心を痛めざるを得ません。
希望を失って漂流し、筏の上に倒れてただ死を待つ状態だったチャックを、通りがかった貨物船が偶然発見します。
こうして、チャックは無事に帰国するのですが、果してケリーと再会できるのでしょうか。
ケリーはチャックを待っていてくれたでしょうか。
ここは映画でぜひご覧になってください。
(ここからのストーリー展開は省きますね)
最後にラストシーンを紹介させてください。
映画のラストで十字路に立って行き先を決めかねていたチャックに、通りがかった素敵な笑顔の女性(ラリ・ホワイト)が道案内をしてくれます。
そして、走り去る女性のトラックを見るとあの幸運の箱と同じ天使の羽が、車の後部に描かれていることに気付きます。
一人になったチャックはもう一度十字路のそれぞれの方向を見て、最後に女性の車が走り去った方向を見て穏やかに微笑みます。
このトム・ハンクスの微笑みがすごくチャーミングなんです。
そして、映画をここまで見てきた方には彼のチャーミングな微笑みの意味がわかります。
チャックが過酷な4年間を生き抜いたことを観客も知っているだけに、観客はこのラストシーンの彼のチャーミングな微笑みに、思わず一緒に微笑まざるを得ません。
なかなか素晴らしいラストシーンでした。
未見の方は是非ご覧になってください。
高倉健さんの最も好きな代表作の一つ「駅 STATION」を紹介させてください
大好きな故・高倉健さんの最も好きな代表作の一つ「駅 STATION」を紹介させてくだ
さい。
北海道の中西端の増毛町、雄冬岬などを舞台に、
だった英次(高倉健)と、
主人公の英次を演じる高倉健はもとより、
千恵子さん、いしだあゆみさん、
どっぷりと引き込まれます。
この映画は、その英次が関わった三人の女性に焦点をあてた「
「1976年6月 すず子」、「1979年12月 桐子」の三つのパートで構成されています
が、それぞれのパートのエピソードが密接に絡み合い、
ます。
監督は本作以外にも高倉健の「鉄道員」
脚本は北海道を舞台にした数々の名作を書いた倉本聰です。
■「1968年1月 直子」
冒頭、英次(高倉健)が離婚することになった妻直子(
る息子義高を雪の降り続く銭函駅ホームで見送るシーンから始まり
英次は、仕事が多忙を極め、
が起こしたたった1回の過ちをどうしても許してやることができな
息子の義高にお弁当を買ってあげたりしますが、
募っていきます。
やがて動き出した汽車の乗車口に立ち、
が、つい、目には涙が溢れてしまいます。
このシークエンスのいしだあゆみさんの演技はまさに「迫真」
見事なものです。
このパートで、検問中に、英次の上司・相馬(大滝秀治)
射殺犯「指名22号」の森岡茂(室田日出男)
描かれます。
■「1976年6月 すず子」
冒頭は英次の故郷の雄冬で、英次の妹・冬子(古手川祐子)が、
みの義二とではなく、
シーンで始まります。
その頃、英次はオリンピック選手を退き、
をしていました。
そして当時発生していた赤いミニスカートの女だけを狙う連続通り
います。
そして、増毛駅前の風侍食堂で働く吉松すず子(烏丸せつこ)
八)がその犯人として走査線上に浮かびあがってきます。
ふと、すず子を尾行する英次のもとへ、
スパルタ訓練に耐えられなくなった選手たちの造反でした。
こんなエピソードも英次の人となり、
すず子はチンピラの雪夫の子を堕しますが、
ます。
そして警察は簡単に協力を申し出た雪夫を利用し、彼の手引きで、
つ駅に現れた五郎を誘い出します。
そして五郎は待ち伏せた警官隊に囲まれてしまいます。
■「1979年12月 桐子」
いよいよ一番のメインパート「1979年12月 桐子」です。
英次のもとに旭川刑務所に服役していた吉松五郎から、
ます。
4年の間、
こんなエピソードも英次の誠実な人柄を垣間見せてくれます。
英次は正月の帰省のため、
英次は警察官を辞する決意を固めていました。
そして、
くで赤提灯を灯す小さな居酒屋「桐子」です。
英次が何度か増毛駅で人を待っている様子を見かけていた桐子(
りで営む店でした。
ここからがこの映画の英次(高倉健)と桐子(倍賞千恵子)
観客は、
りを目の当たりにします。
初対面の二人が会話によって徐々に距離を縮めていく見事なシーケ
長くなって恐縮ですが、二人のすべての会話を忠実に掲げます。
英次「熱いの一本もらおうか。」
桐子「はい。」
英次「しばれてきたねえ。」
桐子「そうねえ。」
英次「30日までやってるなんてめずらしいんじゃない?」
桐子「え、そうお?」
英次「他の店はほとんど閉めてるよ。」
桐子「ねえ、烏賊食べてみない?」
英次「え?」
桐子「さっき炊いたの。美味しいわよ~。ちょっと食べてみて。」
桐子「強制的に食べさすの、私。」
英次「他の客が来ないんで、残ると困るからだろ?」
桐子「あは、ずばり。こういう時に見えた方は神様。」
英次「たいした神様じゃないぜ。」
桐子「たいしたことなくても、神様は神様よ。」
桐子「ここの人?」
英次「いや。雄冬だよ。」
桐子「ああ、船町か。」
英次「そう。あんたは?」
桐子「ん?」
英次「元々、ずっと増毛?」
桐子「ううん。歌登(うたのぼり)。」
英次「歌登・・・。」
桐子「知ってる?」
英次「音威子府(おといねっぷ)から入るんでしょ?」
桐子「あらぁ、よくご存じ。」
英次「あっちのほうに妹が行ってたんでね。」
桐子「はあ!どこ?」
英次「北見枝幸(きたみえさし)。」
桐子「へえ~。結婚して?」
英次「そ。」
桐子「あらぁ!本当~。」
桐子「(お燗を確かめながら)ぬるいかなぁ。
英次「(見回して)おちょこが無い。おちょこ。」
桐子「あ・・・。ごめんなさい。」
桐子「(振り返って)コップのほうがいいんじゃない?コップ。」
英次「そうね。」
桐子「(コップにぬる燗を注いで)どう?」
英次「いいよ。」
英次「一杯どう?」
桐子「まあ!ありがと。」
英次「(盃をさがす桐子に)コップのほうがいいんじゃない?」
桐子「え?(コップを探して)はい、はいどうも。」
(二人でぬる燗のコップを合わせて)
桐子「乾杯!!」
桐子「ああ!!美味しい! もう一本お燗付けとくね。」
英次「ああ。」
英次「昼間さ。駅にいたでしょ。」
桐子「まあ! ええ、どうして知ってんの、あんた?」
英次「見てたの。」
英次「一回見りゃ忘れないよ、いい女。」
桐子「(見る見る笑顔が広がって)
英次「旦那の帰りかい?待ってたの?」
桐子「え? 何? はは! よしてよ~。旦那なんていないわよ~。」
桐子「独りよ~。独身よ~。・・・んふふ。まだ処女。・・・
てことはないか。」
桐子「はい、おまちど。(食べる英次を見て)美味しい?」
英次「うまい。」
桐子「正直に言って構わないからね。」
桐子「(黙々食べる英次を見ながら)あんたは?」
英次「何が?」
桐子「雄冬で奥さん、待ってるわけ。」
英次「いないよ。」
桐子「嘘つけ~。」
英次「ずっと前に・・一時居た時あったけどね。」
桐子「別れた?」
英次「そう。」
桐子「いつ頃?」
英次「もう・・10年以上前かな。」
桐子「以来独身?」
英次「そう。」
桐子「ま・・・そのほうが気が楽ってこともあるしね。」
英次「お正月も・・・故郷に帰らんかい? まだ誰かいるんしょ。歌登に。」
桐子「いるわよ・・・。いるからね・・・。」
(つけっぱなしのTVからやがて八代亜紀の「舟唄」
桐子「あ! 八代亜紀! この歌好きなの私。」
桐子「いいね。これ。」
桐子「(矢代亜紀に合わせて)お酒はぬるめの燗がいい。
女は無口な人がいい。・・・」
桐子「去年の正月・・・私の友達、
桐子「1月3日。」
桐子「すすき野のバーに務めてた子。」
桐子「知ってる?」
英次「何が?」
桐子「水商売やってる子にはね、
桐子「なぜだかわかる?」
英次「いや。」
桐子「男が家庭に帰るからよ。」
桐子「どんな遊び人も・・・この時期は家庭に帰っちゃうからね。
桐子「つらいのよ・・・。そうなると急に。」
桐子「ね!明日さ!連絡船出なかったら。
英次「・・・・。」
桐子「いらいらしてたって、はじまらないっしょ? ね?」
こうして、翌日の大晦日、連絡船は出ず、
ことになります。
二人は留萌の映画館で香港映画の「Mr.Boo!」を見て、
と女の関係になるのです。
そして、大晦日の夜、
お店で一緒に紅白歌合戦を見ようというのです。
英次が「桐子」に行くと、酒と肴が用意されています。
二人は肴を交わし、やがて夜も更けていきます。
二人仲睦まじく紅白歌合戦を見るのですが、
れている画像はこの場面です。
もはや英次(高倉健)と桐子(倍賞千恵子)
です。
二人は初詣に出かけます。
そして、英次は、道陰で桐子を見つめる一人の男に気づきます。
の後を追います。
英次が雄冬に帰りついたのは、元旦も終ろうとしている頃でした。
そこで、弟の道夫(永島敏行)
子に13年ぶりに電話をかけます。
13年の歳月を経て、
子を許す気持ちになったのでしょうか。
雄冬の帰り、桐子は、札幌へ帰る英次を見送りに来ていました。
そこへ「指名22号」の森岡茂(室田日出男)
「指名22号」の手配写真は初詣の時、
英次は増毛に戻り、桐子のアパートを探します。
桐子のアパートを訪ねると、果たしてそこには「指名22号」
た。
慌てて隠し持っていた拳銃の銃口を向ける森岡でしたが、
す。
桐子は森岡を警察に通報しながらも、彼をかくまっていたのです。
札幌に戻る前に英次はそのままでは立去りがたく、
しかし桐子は英次に背を向け素っ気ない態度を解きません。
やがてテレビから流れてきた「舟唄」
ます。
英次は忍ばせていた辞職願を破り、駅のストーブにくべると、
車に乗ります。
そこに八代亜紀の「舟唄」が、
す。
見事なラストシーンでした。
この映画は高倉健、倍賞千恵子さん、いしだあゆみさん、
の演技の素晴らしさと、脚本の巧みさ、
語世界にどっぷりと引き込まれる、日本映画を代表する名作です。
もしまだ未見の方がいらっしゃればぜひご鑑賞あれ。