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何度観てもノーラン監督のスタイリッシュな映像世界に引きずりこまれてしまう映画、それが「インセプション」だ

 

大好きな映画「インセプション」を紹介させてください。

 

  
2010年のクリストファー・ノーラン監督によるSFアクション映画です。

 

この映画を1回観ただけで完全に理解された方は少ないのではないでしょうか。
でも、何度も何度も観て、完全にディティールまで理解するだけの価値のある映画です。

 

この映画には「インセプションワールド」とでも呼ぶべき独特の世界観と、固有のルールがあります。そうした世界観やルール、本当に細かいディティールまで理解するには以下のサイトがとても役に立ちます。

 

映画「インセプション[INCEPTION]」徹底解説サイト

 

この作品を正しく理解するには以下のようなキーワードについて理解する必要があると思います。それには上記のようなサイトがとても役に立ちます。

・夢の世界ルール
・夢の世界の階層構造(現実、1階層目、2階層目、3階層目、4階層目(虚無))
・その階層の夢から覚めるには「キック」か、夢の中で死ぬか、タイマーの時間切れ

トーテム

 

そして、これからご覧になる方のために、ここではおおよそのざっくりしたあらすじだけご紹介します。

 

まず、レオナルド・ディカプリオ演じるコブが登場します。

 

この人は他人の頭の中(=夢の中)に侵入して、潜在意識の中からアイデアを「エクストラクション(抜き出す)」する産業スパイのプロフェッショナルです。

 

次に渡辺謙演じるサイトーが登場します。この人は大物実業家なのですが、ライバル企業のフィッシャー社をつぶしたいと考えており、コブにあることを依頼します。

 

その依頼内容とは、フィッシャー社の跡継ぎである御曹司のロバート・フィッシャー(キリアン・マーフィー)の頭の中に侵入し、「父親が築いた巨大企業をつぶすべき」というアイデアを「インセプション(植えつける)」してほしいというのです。

 

それは極めて危険で困難なミッションのため、コブは一度は断ります。

しかし産業スパイとして国際指名手配されていて二度とアメリカの子供たちの元に戻れないコブは、過去の犯罪歴を抹消することを交換条件にサイトーの依頼を受けることにします。

 

このミッションを最後の仕事とし、産業スパイから足を洗うことを決めたコブは、ミッション遂行のために最高のメンバーを集めます。

・古くからの産業スパイの相棒アーサー(ジョゼフ・ゴードン=レヴィット)。
・夢の世界を構築する「設計士」として、義父マイルズ(マイケル・ケイン)から紹介されたアリアドネエレン・ペイジ)。
・夢の中で様々な人物になりすます「偽造士」のイームス(トム・ハーディ)。
・夢の世界を安定させるための薬を作る「調合士」のユスフ(ディリープ・ラオ)。

 

更に、結果を見届けるために同行を求めたサイトーを加えた6人で、ロバートの頭の中に侵入することにします。

 

そして、ロバートをロサンゼルスまでの飛行時間10時間の便に乗せ、そこに6人も同乗してミッションを開始します。

現実世界の10時間がミッションのタイムリミットになります。

 

いざロバートの潜在意識の中に侵入したところ、いきなり武装集団に襲われます。ロバートは産業スパイからアイデアを盗まれるのを防ぐための訓練を受けていたからです。

 

さらに、コブは、グループのメンバーに妻モルの間にあった過去を隠しています。その秘密にしている妻との過去が原因で、夢の中でモルまでもが妨害を始めます。

 

次々と襲い掛かってくる武装集団。そしてモル。迫って来るタイムリミット。

 

果たして、コブたちのミッションは成功するのでしょうかというのがこの映画のあらすじです。

 

このストーリー展開はもちろん面白いのですが、何といってもクリストファー・ノーラン監督の作品らしいスタイリッシュな映像がこの映画の魅力です。

 

アリアドネによって、世界が折れて真上に来ちゃうのもすごいですし、数々の素晴らしい映像シーンがある中で、特に印象深いシーンがあります。

 

インセプション」の中では夢の世界が多層構造になっていて、夢の中で夢を見ることで、更に下の階層へと行くことができます。

下の階層にいくほど時間は上の階層の20倍になります。

 

それで、コブたちがミッションを実行し、徐々に各階層から現実世界に戻ってくるのですが、その描写が素晴らしいのです。

 

夢の第一階層目(雨のL.A.)では全員の乗ったバンが橋から川面に着水して全メンバーがこの階層に戻るのですが、バンの着水のすごくゆっくりしたストップモーションが随所に差し込まれていて、上の階層では時間が20分の1で進行していることをとてもうまく表現しています。

 

なかなか1回で理解するのは難しいのですが、上記サイトのような助けを借りて、何度も観ているとディティールまで理解できてきて、それとともに、ノーラン監督の映像世界にますます引きずりこまれてしまうことになります。
 
何度観てもノーラン監督のスタイリッシュな映像世界に引きずりこまれてしまう映画。

 

それが「インセプション」です。